呉昌碩と朝倉文夫 IN 朝倉彫塑館

今 ”清朝最期の文人、台東区に降臨!” と題して
  東京国立博物館(1.2~3.4)
  書道博物館(1.4~3.4)
  朝倉彫塑館(1.5~3.7)
の3館スペシャル企画として
在世中から高い評価を博していた呉昌碩の作品が
各館で展示されています。

 

その中で、朝倉彫塑館を訪ねてきました。

 

朝倉彫塑館は日暮里駅から徒歩5分のところにある
日本の彫塑会をリードしてきた 朝倉文夫 のアトリエ兼住居だった建物です。

数年前に足を運んだ折には耐震・補修工事中でしばらくの間閉館となっていて入れなかった思いが残っていました。

ちょうど今回、呉昌碩展が朝倉彫塑館でも開催されているというので、リベンジをかねて行ってきました。

建物は相当古いものですが、朝倉文夫が自ら設計し、増改築をして現在にいたっているということで、その隅々までこだわりが感じられます。

入口を入ってすぐの天井高の高いアトリエには、実際に大きな彫像をつくるための仕掛けがあり、
朝倉文夫が数枚の写真から作ったとされる呉昌碩の像の原型の復刻版もあります。

お礼に呉昌碩が朝倉文夫に送った作品が、迷路の様な日本家屋のいくつかの部屋に飾られていて、
その弟子たちを含めた二人の芸術家の交流が見て取れます。

朝倉文夫は猫をこよなく愛したようで、いろいろな表情の猫たちが蘭の間には集まっています。

圧巻は屋上菜園、大きなオリーブの木が植えてあります。
この時代に屋上菜園という発想を実現し、学生たちに囲まれて、屋上で収穫した農作物と嬉しそうに映っている写真をみて、教育者として、いかに慕われていたかが感じられました。

今回、この朝倉彫塑館を訪ねてみて、美術館に飾られているのではなく、このような家屋のなかに飾られいる呉昌碩の作品というのもなかなか興味深く、
ちょっと前の世代を生きていた人として、親しみを感じました。

まだもう少し会期がありますので、ぜひ興味のある方は立ち寄られてみるのも面白いと思います。

ついでに谷中銀座も近くですので、お散歩がてら如何ですか!

 

 

 

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