書道講座 入門編 (楷書 基礎点画 1)
今日は! 書道・刻字家の”Kousyu”です。
ウォーミングアップの”グルグル円”と”横線・縦線”の練習は如何でしたか?
さて、いよいよ楷書の基礎点画をはじめていきます。
私の教室では、最初に、私の所属する書道会の創立者の先生が書かれた ”楷書基礎帖” をベースにして、基礎点画の習得をしていきます。
第1回目は ”横線 3本” と ”縦線 2本” です。
第1回目 PART1 (横線 3本 を書きましょう)
まず、横線は
≪(起筆)時計盤で10時と11時の間の方向からトンと入りちょっと押し上げてスタートし、(送筆)右に一定の圧力をかけて引いていき、(終筆)入筆した時と同じ方向になるように筆を合わせる≫
のが基本です。
これをちょっと発展させて、漢数字の ”三” を書いてみましょう。
この3本の横線はそれぞれちょっと違う書き方をします。
一番上の横線 仰勢(上向きに)
真ん中の横線 平勢(真っすぐ横に)
下の横線 覆勢(一度ちょっと上向きにスタートし、真ん中より少し前の位置から今度はぐっーと弓を引くよくに引っ張り、最後は起筆の高さにもどって終筆)
と呼びます。ただし
“穂先(筆の先)は上を通る”
ということは共通です。
たかが 三 、されど 三 。
横線はこの3パターンをしっかり習得していきましょう。
第1回目 PART2 (縦線 2本 を書きましょう)
次に縦線、
≪横線の時と同じように起筆し、今度は下にむかって送筆し、終筆は止める、もしくは抜く≫
の2パターンです。
終筆を止めるパターンは、横画と同様で、入筆と同じ角度になるように合わせます。
終筆を抜くパターンでは、あまり早く抜いてしまわずに、縦棒の2/3くらいまではしっかり送筆し、あとはゆっくり引き上げる感じです。
いずれにしろ
“穂先は、ほぼ左を通る”
ことを意識してやってみてください。
最後に横線・縦線のコンビネーションとして ”土” と ”十” を書いてみましょう。
”土”のように横線が2本の時は、上は仰勢、下は覆勢となり、”十”のように横線が1本のときはほぼ覆勢となります。
”十”の縦線はゆっくりと抜いています。
とにかく、横線・縦線は字の骨格をなす線なので、しっかり書けるようになることが大切です。
心を落ち着かせ、焦らず、筆のバネを生かした線が引けるといいですね‼︎
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