刻字作品 ”輪廻転生” こうやって作りました④(色塗り→凹彫り)

来月 2020/12・8-13
銀座鳩居堂画廊3階 にて開催される
刻字の社中展 ”千歳会展” に出品する作品
輪廻転生” の制作過程をご紹介していきたいと思います。

【色塗り】

こちらの世界をあらわす  と  の凸彫りが完成したところで

今度は色塗りにはいります!

今回は  と  を Ⅴ字刀で彫り、そこには色を入れないので
木の色がはえるように、バックは黒にしてコントラストをつけます。


アクリル絵の具の黒を直接ぬってもよいのですが、それだと塗り残しが多く
黒の色も深味がでないので、まずは墨汁を薄めてさっと下塗り
そのうえからアクリルの黒を塗っていきます。

こんな感じになりました。

ここで、凸の  と  を朱墨で塗って、金箔を貼った時ををイメージします。

【凹彫り】

次に  と  にとりかかります。

なにしろ、紐で書いた線なので、思わぬところに線がでていたり、
とにかくできるだけ忠実に、なおかつ  と  とのバランスを考えながら、書稿を転写します。

さあ、いよいよⅤ字刀で彫っていきます。

紐のひっかかり、線の強弱、予想外の線をどうするか
筆で書いたのとはまた違う線を、どう自然に表現するのか
チャレンジです!

結構、神経を使いながら、一応こんな感じに 彫れました!!

完成まで、あと一息です。

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