中国西安の興教寺寛池和尚初来日の歓迎会に参加しました。

中国の西安にある興教寺の寛池和尚が、初来日されるということで、その歓迎会に参加しました。

 

興教寺との関係は、およそ10年前に、私の刻字の先生が寛池和尚から、お寺の新しい御堂にかける
扁額(横に長い額) と 対聯(左右対称にかけるもの)
を刻字で彫ってほしいとの依頼があったことから始まりました。

それ以前から、荒れ果ててしまっている長安古寺復興支援と銘うって、日本の有志の書家の先生がたが写経を通して、玄奘三蔵法師にゆかりのある、大慈恩寺、興教寺の復興のために一万経の写経を奉納し、資金援助をする活動がおこなわれていました。
それに私達も参加させていただくことになり、毎年奉納式の時には、日本からご縁をいただいた方々が参加するようになりました。

そして10年の年月を経て、興教寺は見事に復興し、先生の刻字作品も奉納されました。

そのお礼にと、寛池和尚から若いお顔の三蔵法師の座像が日本の先生のお寺に贈られることとなりました。(先生はご住職なのです)

日本に来る前に、
玄奘三蔵法師がインドの修行の帰りに立ち寄って布教をすると約束をしたのに、戻ってきたときにはすでに滅びてしまって約束が果たせなかったというシルクロードの要衝、現在のトルファンに栄えた幻の高昌国。
この高昌故城に三蔵法師座像をもっていって長年の約束を成就させるという壮大な夢が広がるイベントが計画されました。
孫悟空の世界を地でいくこの旅行に参加させていただき、まずは西安で立派になった興教寺を参拝し、寛池和尚様達と一緒にウルムチ、トルファンを旅行したのは、もう6年前のことです。

その後、この三蔵法師座像は新潟の先生のお寺、延命寺に奉納されました。
興教寺も三蔵法師のゆかりのお寺として世界文化遺産に登録され、立派になりました。

このような不思議なご縁をいただいた寛池和尚様達が初来日されるというので、東京での祝賀会に列席させていただきました。

当日は色々なご縁でむすばれた方々が集まり、当時の旅行でご一緒だった方との再会、最初はなんか見覚えのあるお顔だな、とジャブをかけつつ、わかってしまえばずっと知り合いだったかのように話しが弾みました。

寛池和尚様達は、まずは新潟の延命寺に鎮座されている三蔵法師像に再会してから、東京に出ていらしたそうです。

人と車が交錯し、時間の流れが西安とは全くことなる東京をどうように感じられたのでしょうか。

 

現在は、寛池和尚のご提言で、やはり西安にある華厳寺の再建にむけて、写経の奉納活動をすすめて5年になるそうです。

2部奉納して、1部はご朱印が押されて手許に戻ってきます。

私も、興教寺に奉納してもどってきたものを軸装して、法事の折には飾ってます。

 
このような民間外交ではならでの書や刻字を通しての交流って、とても意味のあることだと思います。
 

 

 

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