“お母さん先生”さようなら

私の書道・刻字の二人目の恩師である”お母さん先生”が、先日92歳で天命を全うなさいました。

思い返せば、約30年という長い年月、先生のようになりたいな、認めてもらいたいな、という憧れをいだき、支えてとなってくださっていた存在。

訃報をいただき、姉弟子にあたる方と一緒に、何年か振りでかつてのお教室に伺いました。

先生はここ数年は介護施設に入所なされていましたが、教室はまだそのままの状態でのこされており、かつてご一緒に学んだ方々もちょうどいらしていたので、本当にタイムスリップしたかのような感覚でした。

現実の時間は巻き戻すことはできないけれど、頭の中の記憶は自由自在に過去のこともあたかも今おきていることのように鮮やかに蘇ってきます。

昔のアルバムをみて、ひとしきり思い出にひたり、感謝の気持ちをこめて先生のやすらかなお顔を拝ませていただきました。

一つの時代が終わったという寂しさと、これからの自分が先生から学んだことを、しっかりと次世代に受け渡していかなければという思いが込み上げてきます。

 

 

教室にかざられていた、先生の全盛期の力強い作品をいくつか紹介させていただきます。

 

これは、厚い桂材を両面から彫って、衝立にしています。
今ではこの厚さの材料は、なかなか手に入らないのではと思います。

こちらの面は、(写真だと字の中が出っ張っているようにみえますが)字を彫ってその中に金箔をはっています。

 

反対側の面は、字を彫って茶色をいれ、外側に金箔をはってます。

 

 

これは、先生がお気に入りで、譲ってほしいとの依頼をお断りしたとおっしゃっていた作品
字を彫って、中に胡粉(白い貝の粉)をいれてます。

 

 

この大きさ(60×240cm)で迫力満点、女性でこれだけ力強く彫るのは大変です。
凸作品ですが、周りを額ブチのように残して、字とその部分にも金箔をはっています。

 

 

これは、海外展で高い評価を受けた作品
バックのタッチの変化が斬新です。

 

こうやって拝見すると、作品は本当にその人の人生の足跡をしっかり残しています。

やはり刻字っていいですね。

しっかり後世に恥じない作品を創っていかなくては、と覚悟をあらたにしました。

 

先生、どうぞ安らかにお眠りください!!

合掌

 

 

 
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