6月のグループ展の名称がきまりました!!

”視覚障害のある方たちにも、刻字を通し書道芸術を体験していただけたら”

この想いを実現するために、我が光栄書道会の刻字部の有志の賛同を得て、
6月にグループ展を開催し、その中で視覚障害のある方たちにも触っていただけるコーナーを作ってやってみよう と立ち上がったグループ展の計画

チーム内での色々な意見のやり取りを経て、
展覧会名が決定しました。

その名も

<眼と指で楽しむ 書の彫刻>
チーム光栄 with Blind People

これまで、視覚障害の方達の世界 をまるで知らなかった私達、
色々な講演会やワークショップにも参加してチームの意識を高め合い、
さらに芸術に興味をもっている全盲のKご夫妻の協力のもと

どのような形にしたらわざわざ足を運んでくださるであろう視覚障害の方達に喜んでいただけるのか

今はひたすらそこに焦点を絞って、展覧会のやり方を考えています。

当初は、刻字作品を何点かテーブルにおいて、触っていただき、書道の筆跡を味わっていただければ、というところからスタートしました。

でもそれだけではつまらない、
わざわざ会場まで、期待してきてくださる方々もっと心に残る体験をしていただきたい!!

先ほどのK氏の、”周りに何か展示してあったとしても、それを伝えてくれないと何も無いということになってしまうんです。” との言葉でハッとしました。

せっかく、チーム光栄の方々の作品を会場の壁面に掲示していても、それらに直接触っていただくことはできない

どうしよう!!

せめて、キャプションの下に、レーズライターで作品に書かれている字をかいてはり、それを触っていただきながら、
 彫りや着色、箔貼りの状態を説明する
 作者がどんな思いでその字を選び、作品に仕上げたか、その思いをお伝えする

*レーズライターって、ゴム版のうえに透明フィルムをのせてボールペンで線をひくと、ビリビリビリっていう感じで線がもりあがり、それを触って何が書いてあるのかを判断するものなんですって、主にグラフの説明をするときなどに使われるんだそうです。

徹底的に作品を言語化することにより、いかに想像の世界で作品をイメージしやすくできるか!

まずはこれをやってみたいと思いました。

そんな思いで、チーム光栄のメンバーから、ご自分の展示作品につてのコメントを集めているのですが、
”へー そんな気持ちで作られていたのか” とか分かって
これが結構おもしろいんです。

その作品を見る意識がちょっと変わってきます。

今回、新しい挑戦をするにあたり、これまで当たり前に視覚に頼っていた情報を、言語化したり、触覚で感じていただいたり、そういう伝え方もあるのだ
と認識を新たにしました。

この展覧会を意味のあるものにするために、まだまだ考えていきます!!

この試みが、視覚障害書の方達のみならず、青眼者の方達にも新しい世界を味わっていただけるよに、頑張ります。

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