2019年10月の書道の月例課題はこちら:玄海833号
このところ気持ちの良い秋晴れが続き、
今日は午後から 祝賀パレード
心も晴れやかになりますね!
さて、新しい時代に夢を託して
2019年10月:玄海833号はこちら
規定課題は 楷書 ”裛露掇其英”
陶渕明 の 飲酒二十首 其の七 2回目
”露を裛(あつ)めてその英を掇(と)る”
意味はこんな感じ、
”其の露に濡れた花びらを摘み” (大野修作先生訳)
今月の課題は、まずは最初の ”裛” が見なれない字、
これはなんですか?書きにくそう!
ということで、辞書をしらべてみると 部首 衣 のところにありました。
読みは ユウ/ふくろ
集めるという意味もあるらしい。
”掇” も普段はあまり見かけないですよね。
読みは テツ/ひろう、とる
ということでした。
一列目は、この見慣れない2文字 に 露 がはさまれ、とにかく紙面におさめるのが大変
みなさん、練習を重ね、悪戦苦闘しながら出来上がったのがこちら
みんなちゃんと出来ているじゃないですか! 偉い!!
次に 随意課題はこちら
上段 右から ”何紹基・行書山谷題跋語四屏”(行書)、”懐素・自叙帖”(草書)、”王羲之・集字聖教序”(行書)
下段の右端は ”空海・風信帖”(行書)、
あとの2枚は ”王羲之・蘭亭叙”(行書)
何紹基・行書山谷題跋語四屏 :何紹基の行書の臨書です。なんかごちゃごちゃしていて、まだまとまるところまでいかなかったです。
懐素・自叙帖:狂書といわれる懐素の自叙帖、今回は回転がちょっと小さいかも。
王羲之・集字聖教序:字形はしっかりとら得られていると思います。もう少し柔らかみが出てくるといいですね。
空海・風信帖:蘭亭叙のつぎにとりかかってます。ふくらみのあるゆったりした線質がでてきましたね。
王羲之・蘭亭叙:雰囲気でてますね。
研究課題はこちら
今年の研究課題 ”曹全碑” の9回目となります。
‟戦・謀・涌・泉” などがとうしても縦長になりがち
楷書とは違うので、このあたりが隷書の難しいところですね。
仮名課題 はこちら
細字課題 はこちら
実用書課題 はこちら
今月の 条幅部 は先月同様に昇段試験に備えて有段者1名が加わり、
3名の方が行草体に挑戦してます。
さて、学生部は
今回から 幼稚園年長の H・M君 が加わり
2名となりました。
まずは 書き順、筆の持ち方 から
デビュー作 頑張りました💛
さて、写真版には
条幅部
なんと今回は、行書に挑戦し、毎回必ず自宅で数枚づつ書いてきては、私にここが、あそこが と朱をいれられ、
それでもまた頑張って書いてくるという努力が実って K・Oさんが初登場
講評:懐抱大で暢達した戦見事です
まだまだ字形に安定感はありませんが、とにかく努力がこのような形となって評価していただけたのは、私もとても嬉しいです。
随意課題では
七段で 懐素・自叙帖 臨書をしている S・M さん
講評:懐素自叙帖形を捉うも線今一
ちょっと辛口の講評ですが、懐素のスケール感はよく出ていると思います。
1級で常連のS・Oさん
講評:蘭亭序の雰囲気をよく捉え佳
安定してますね!
研究部
七段の S・M さん
講評:伸びやかな書 波磔研究を
隷書の波磔の書き方って流派によっても色々で、難しいですよね。
1級で常連のS・Oさん
講評:筆法安定して優美な作で良
仮名部
1級で常連のS・Oさん 仮名部には初出品
講評:努力の作です 今後がたのしみです
本当にこれから仮名もぐんぐん上達していくと思いいます!
細字部
七段の S・M さん
講評:大らかな抱懐筆致で暖かい作風佳
七段の S・M さん
1級の S・O さん
二人とも、今回は三部門で写真版に載ってます。
凄い!!
皆さんで刺激し合って、どんどん上達していきましょうね!!!
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