イスラエル ヘブライ大学 書道・刻字講座2017 2日目
今日は、ヘブライ大学での刻字講座 2日目
午前中に、今回お世話をして下さる学生さんの案内で、エルサレムの旧市街地の観光に連れて行っていただきました。
エルサレムの旧市街地は、イスラム教徒と、ユダヤ教徒、キリスト教徒、アルメニア人の住む4つの地区に分かれています。今回は時間の関係で、キリスト教徒にとっての聖地:聖墳墓教会、ユダヤ教徒にとっての聖地:嘆きの壁、を訪れました。
旧市街地に入るには7つの門がありますが、ヤッフォ門からアプロ―チ
くねくねと迷路のような商店街を抜けていくと、
キリストが十字架に架けられたゴルゴダの丘の上に建てられたという 聖墳墓教会 につきました。
キリスト教徒にとっての聖地: 聖墳墓教会
入ると正面に 赤大理石の板 がよこたわり、人々がひざまずいて石を撫でてお祈りを捧げていました。
これはイエスが十字架から降ろされて、聖骸に香油と塗ったとされる石で、その様子が後ろの壁画に描かれています。
キリストの墓 中を観るために長蛇の列
こちらは ギリシア正教の祭壇
他にも、色々な宗派の祭壇があります。
キリスト教信者ではない私が入ってはいけないような、厳かな威厳を感じました。
次に向かったのが、嘆きの壁
行く途中では、ユダヤ人の子供たちが、休み時間で外に出て遊んでいました。
みんな頭にキッパ(ユダヤ教の人がかぶる帽子のようなもの)をのせています。
これは 神にたいして頭をかくす ことで、謙遜の意を表しているのだそうです。
ユダヤ教徒の聖地: 嘆きの壁
かつて、エルサレムの地にソロモン王が神殿をたて、そこに神がモーセに与えた “契約の櫃” が安置され、ユダヤ教の聖地となりました。
ところが、ローマ軍によって神殿は破壊され、ユダヤ教徒はエルサレムに立ち入る事を禁じられ、離散することになってしまいました。
この神殿の残っている壁に、祖国の復興を願って、祈りをささげたということです。
この広場に入るのには、簡単な荷物検査がありました。人が集まる広場はテロに狙われやすいから警戒が必要です。
階段を下りていくと、中央には仕切りがあって、左が男性、右が女性と、それぞれ別れて壁に祈りを捧げます。
ちょうどこの日は、男性側では13歳になるユダヤ教の男子の元服のお祝いをやっており、柵のまわりをお母さん達がとりかこんで、儀式の様子を熱心に見守っているのが印象的でした。手塩にかけた子供が一人前と認められうようになる儀式、さぞ嬉しいことでしょう。
一方、私たち女性はこちらでお祈りします。
手持ちの紙の切れはしに願い事をかいて、石の隙間に押し込むと、願い事がかなうそうですが、手の届く範囲でおしこめそうなところは、なかなかありませんでした。
お祈りが終わったあとも、すぐに壁に背をむけずに、数歩あとずさりをしてから立ち去るのが礼儀だそうです。
広場はそれこそ色々な人種・宗教の人々、私達のような観光客も入り混じり、沢山の人でとても賑わっていました。
今回は残念なことに時間切れで、あの金色に光った ”岩のドーム“ や、キリストが十字架を担いで歩かされたという悲しみの道””ヴィア・ドローサ”を観ることができず、ちょっと後ろ髪を引かれる思いで、旧市街地を後にしました。
さてさて、観光モードはこのぐらいで切り替えて、午後からの講習にはいります。
14:00~20:00までと、かなり長い時間ですが、生徒さん達も三々五々集まってきて、いよいよ彫りにとりかかりました。
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