恩師との出会い その2
お稽古は初めが肝心! 継続は力なり!! (”寿” 楷・行・草・隷 四体)
私は13歳からお習字を習い始めましたが、最初についた先生は篆刻家でいらしたためか、楷書・行書・草書と並行してかなり早い時期から隷書を教えていただきました。 今となっては、私は隷書体が大好きで、書道の新年会で席上試筆をするときや、書作品を創作すときに、好んで隷書を書きます。中学生のころはなんか変な書体って思っていたのですが、、、 これってやはり最初についた先生の影響がすごく大きいと思うんです。特に子供のころは、何もフィルターをもたずに、そんまま取り入れてしまいますので、先生選びは大切ですね。 さて、大学を卒業しちょうど就職という時に”おじいさん先生”が亡くなられ、せっかくこれまでやってきたのだから趣味として続けていきたいとけど先生探しどうしよう、と途方にくれていました。 そんな時偲ぶ会があり、隣の駅ちかくで書道教室をやっているから見に来ない?っとお声をかけていただいたのが、その後約30年お世話になる、私にとっての”お母さん先生”でした。 ここで第2の出会いがあったのです。 この書道教室は、子供から大人まで沢山の生徒さんたちが、”玄海”という書道誌の月例課題を練習して毎月提出し、級・段と昇格していく、そして希望者には刻字も教えてくれるという私にとっては最高の環境でした。 その後結婚して住まいも遠くなり、子供が生まれてからは教室に通う時間もなくなりました。でも、ここで止めたくはなかった。先生も私と同じでお子さん3人を育てながらお教室を継続してこられていたので、”郵送してくれば添削してあげるから続けなさい”と背中をおしてくださった。 そんな先生に出会えたことに感謝してます。 私は書道をしている時間は日常の喧騒から解放されて没頭できるため、いつも夜中に眠い目をこすりながら練習してました。 (残念なことに、刻字は刃物を使うので、この時期は休眠状態でしたが)
書道誌”玄海”への月例提出はその後現在にいたるまで38年間、毎月継続してます。そして今は自分の書道教室でも使用しています。 子育て中や親の介護をなさっているあなたは、とにかく自分の時間が全くなくなって肉体的にも大変ですが、精神的にも自己喪失感をもたれるかもしれません。 もしそれまでに続けてきた趣味とかがあるなら諦めてしまわず、何らかのかたちで興味だけは継続しておかれると良いと思うのです。 何年かすればまた時間がもてるようになる、その時にはそれまで溜め込んでいた”やりたい!”という思いが、再開のエネルギーになるはずです。 ちょっとゆとりが出来て、何か始めてみたいな と思っているあなた もし描いたり作ったりするのがお好きなら、刻字はお勧めです。 書道やったことなしい、ちょっと不安という方のために、これから”書道の基礎”の動画を週一回のペースでアップしていこうと思っています。 刻字は初心者の方でも己表現できるので楽しめます。そして興味をもったら、書の勉強もすすめていくと奥が深く、自分の世界がどんどん広がっていきます。 是非、ご一緒にチャレンジしていきましょう!!
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