第39回日本刻字展を顧みて

上野の東京都美術館で開催されていた
第39回日本刻字展も
1/26をもちまして 無事終了いたしました。

今回は、日本刻字協会設立50周年記念と 国際刻字藝術交流展
も同時開催とあって、事務局の先生方の準備も大変でしたが、
中国・韓国からの訪問団の方をむかえ祝賀会も盛大に行うことができました。
(会期があと1週間遅かったら大変なことになっていたのでは と思うと
本当に滞りなく終了してホッとしてます)

6日間の会期をとおして、約3000人もの方にご訪問いただき、有難うございました。

”とても良かったので、また来年も来るわ”
という嬉しいお言葉も頂戴しました。

さてここで、光栄書道会から出品した作品とご本人の感想
紹介していきます。

まずは、今回から無鑑査に昇格したお二人

S.Nさん(60代男性)
”沈黙”


<ご本人の感想>
今回は草稿から何にしようか苦労しました。
ようやく[沈黙]に落ち着きましたが、どのような書き方にするか?
デザインはどうするか?彫り方は?配色はどうしようか?
等々悩みましたが、悩んだ割には、出来栄えはどうか心配でした。

無監査のハードルが高いと感じました。

・・・昨年は 毎日新聞社賞 という大きな賞をいただいて、
今回から無鑑査での出品となったので、プレッシャーもあったかと思いいます。
アイデアも大切ですが、自分がこの作品を通して、
何を表現したいのか
がやはり大切だと思います。

頑張って下さい!!

Y.Tさん (60代女性)
”圜”

<ご本人の感想>
今回は、文字も構成も早く決まったのに、彫りが甘いと落ち込んでます。
無鑑査なんて恥ずかしいくらい…\(_ _)

・・・やはり、無鑑査に上がったプレッシャーは大きいのでしょうか?
落ち着いたいい作品だと思います。
国構え を 板の枠を使って表現したのも面白いアイデアでしたね。
彫りは練習あるのみ!!
これからも続けられるといいですね。

ここからは、一般公募で入選された方です。

S.Kさん(60代女性) 秀作賞
”馳 (RUN)”


<ご本人の感想>
今回の作品は色はモノクロと決めたのですが、文字が決まらず、
漢字とローマ字の組み合わせも途中で変更。
箔はりも上手くいきませんでしたが先生のアドバイスによりプラチナ色に塗り替え、
格子部分の色を濃淡にしたことで一段と良く完成しました。
お蔭様で秀作賞を頂き嬉しいです。

・・・最初に、こんなイメージ(馬は馬っぽく、モノトーンで、格子柄 など)というのが
しっかりあったので、とてもアイデアに富んだ、デザイン性の高い
まとまった作品になったと思います。
秀作賞おめでとうございます!

S.Kさん(50代女性) 佳作賞
”山”

<ご本人の感想>
3部作の完成 感無量です。
展覧会を拝見し、とっても勉強になりました!
今後を考えるのが楽しみです。

・・・昨年に続き、佳作賞 おめでとうございます!
一昨年からの3部作 ”光” ”雲” そして 今年の ”山”
これで完成ですね。(この方は、一年に一作品を創る という方針で取り組んでます)
これからのアイデア、楽しみにしてます。

K・Mさん(50代女性)
”七転八起”


・・・このタイミングでインフルエンザに罹り、会場に見に来ることができなくて、
とても残念でした。
七転八起の 七と八 を下にもってきて、重ね彫りにしたアイデアが面白く
彫りもきれいで、色も鮮やか、賞にはいらなかったのが不思議です。
良い作品だと思います。

S・Oさん(30代女性)
“知好楽” (論語より)


<ご本人の感想>
改めて私の作品を見ると、彫りがまだまだ未熟で荒っぽいすね。
次はもう少し綺麗に彫れるようになりたいです。

・・・言葉は論語ですが、色が苺色でとてもかわいい印象をうけます。
色々な彫り方にチャレンジして、次の作品につなげていきましょう。

K・Oさん(40代男性)
“源”


<ご本人の感想>
今回の作品は、今まで制作したものより細めの字を彫ったので、
彫るときの力加減が非常に難しかったです。
色はイメージ通りの落ち着いた感じを出すことができました。
少しずつですが、彫ることにも慣れてきました。
次回は字数の多いものを制作してみたいと考えています。

今日、日刻展に行ってきました。皆様の作品も見てきました。
特徴的な作品も多く展示してあり、次の作品を考える上で参考になりました。

・・・このところ、彫りの技術がとても上達してきて、作品をつくるのが
楽しくなってきているようで嬉しいです。
今回の作品も、周りの斫りのノミ跡がきれいにでていて、
字もいいし、色も落ち着いていて
シンプルだけど完成度の高い作品になったと思います。
自分の ”源” として、大切な作品になるのではないでしょうか。

みなさん、この調子で、継続して頑張っていきましょう!!!

わざわざ貴重な時間を割いて、見に来てくださった方々からも
お言葉をいただきました。

・先達の作品は50年前にもうこんなに完成されていたのかという思いと、
やはり今より素朴だったなという感じがしました。
彩色の感じや文字を重ねた彫り方など、確実に進歩していると思いました。
・国際交流展では、ハングル文字文化の韓国人の漢字を見られたのが
面白かったです。
ひらがなやカタカナがある日本人の漢字と、普段ハングル文字を使っている韓国人の漢字とでは
雰囲気が違うように思いました。
・昨年や一昨年の立体的な文字とか、毎年の何かしらのテーマは大変と思いますが、
拝見する方としてはカルチャーショックを受けたり勉強になったりと楽しいものです。
またご案内よろしくお願いいたします。

・いつも以上に、新鮮な気持ちで作品を鑑賞出来ました。

・皆様のひたむきな姿勢が、何となく伝わってきました。
プロの方ばかりではないでしょうに、ひたむきに取り組んでいらっしゃるのが、
素晴らしいと思いました。
・特に高校生は、字が、素直で、将来がとても楽しみですね。

・新しい手法を取り入れ、チャレンジする姿に印象を受けました。
・若い人に広めようとすることは、将来が明るいと感じました。
・一方、保存状態の悪い展示物(カビ、ガラス汚れ等)が気になりました。
新たなファンを増やすためには、良い状態で鑑賞できる環境が必要と思いました。

・圧倒されたという感じですが、面白かったのは、元の書と刻字の作品を並べてあるものでした。書のイメージをふくらませ豊かな広がりを形作るという様子を推察させていただきました。
・高校生の部活動か授業の様な取り組みも新鮮でした。
・ベテランの方々の作品は、それぞれ完成度も高く、大変楽しく拝見いたしました。

皆様、貴重なご意見をいただき、有難うございました。

来年も、ご意見をとりいれ、また新たな感動をおぼえていただけるような展覧会になるように
みんなで努力していきたいと思います。

やっとこれで、まずは年はじめの一仕事 終わりました!!

 

 

 

最後までお読みいただき、有難うございます。

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