刻字って何?

私達が考える現代の刻字とは、”自書自刻”-自分で書いた字を自分で彫る-

そして彩色をしてオリジナル作品として創り上げたものです。

まあ、刻字を字を彫ったものと定義するのなら、中国の殷の時代の甲骨文が発祥といえるかもしれません。

甲骨文

その後時代が下って、中国の漢代、唐代になると、武勇伝だったり願文を記録しておくために、多くの素晴らしい彫りの石碑が建立されました。そして、その石碑の字を墨をつけて版画のように写し取った拓本といわれるものをお手本として、書の勉強をしたのです。(臨書といいます)

石碑

拓本

現在、中国西安にある碑林博物館には国宝級ものを含む2000もの石碑が集めらているそうです。実は私、一回だけ西安には行ったことがあるのですが、兵馬傭と碑林博物館は回れなかってので、今度是非訪れたいと思っています。

ただこれら石碑は、有名な書家が書いたものを、腕のいい刻者が彫っているのがほとんどです。

現代の生活の中で刻字を見かけるとすれば、お寺にかかっている扁額、老舗の屋号の看板などでしょうか。

お店の看板

一方、私達が考えている自書自刻の”現代の刻字”というと—-

展覧会では、それまで刻字は篆刻(印鑑のようなもの)の一部とみなされていたのが、1960年の第15回毎日書道展において”刻字部門”が新設され、芸術として書の中の独立した一部門となりました。(このあたりの活動に私の最初の先生が係わっていたようです)(ただ残念なことに、日本の他の大きな展覧会(日展、読売書法展)では現在も刻字部門はありません)

それから発展して1970年には”日本刻字協会”が設立され、基礎は書におきながらも、加えて彫刻、彩色と自由な発想を拡げた総合芸術として確立され、”日本を発祥とする刻字”として中国・韓国・シンガポールなどに逆輸出され、国際刻字連盟なるものも設立され、”世界のアート”を目指してさらに羽ばたいていこうとしているのです。

何はともあれ、自分で好きな字をまず書き、色々な素材に(私のところでは、初心者は石膏ボード、なれてきたら桂などの彫りやすい木を用いています)それを彫り、着色したり金箔・プラチナ箔などを貼ったりしてオリジナル作品に仕上げる というとても自由度の高い書道芸術だと考えてます。

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